JR岐阜駅からバスに揺られること10分ほど。
今回ご紹介する「川原町」は、岐阜が誇る清流長良川の港町として江戸時代から栄えました。
現在は、風情ある町並みを残しつつ、カフェやショッピング、岐阜の伝統文化を楽しめる観光地として人気を集めています。
どんな楽しみが待っているのか期待に胸を膨らませ、いざ出発!
長良川温泉を“手湯”で気軽に!
川原町の東側の端から古い町並みに入ると、早速、気になるスポットを発見しました。
創業150年以上の老舗旅館「十八楼」前には、足湯ならぬ“手湯”が設置されており、だれでも気軽に長良川温泉を楽しむことができます。
ゆっくりと手を入れてみると……
じんわりとあたたかくて気持ちいい!
長良川温泉は鉄分がたっぷりと含まれた茶褐色のにごり湯が特徴。冷え性や疲労回復に効果があるんだとか。
こんなに気軽に温泉を楽しめるのは嬉しいですね。
手湯のすぐ近くでも、何やら気になるものがありました。
竹筒に耳を近づけてみると……「何か聞こえる!」。
これは「水琴窟」といって、地中に埋められた瓶に水が反響して楽器のような音色がするというものです。
お店だけではなく、こうした小さな発見も川原町散策の楽しみです。
日本一の岐阜和傘を見て、触って、感じる。
実は、岐阜県は日本一の和傘の生産地。ここ川原町では、現在も和傘の職人さんがひとつひとつ手作業で和傘をつくっています。
そんな和傘の文化を実際に見て、感じて、買うことができるのが「長良川てしごと町家CASA」です。
普段はなかなか触れることができない、蛇の目傘や番傘を手にとって見ることができる貴重なお店。
和傘というと、普段使いのイメージがないかもしれませんが、お客さんのほとんどが雨傘や日傘として日常的に使うために購入されているんです!
こんなに美しい岐阜和傘を持ち歩けば、雨の日も気分が明るくなりそうですね。
人気のパン屋さんで大満足ランチ
町歩きに欠かせないのがおいしい食べ物!
川原町には、趣ある町家を利用した飲食店が立ち並びます。
この日、ランチをいただいたのは岐阜市内に4店舗を構える人気のパン屋さん、「ラスティコ4」です。
店内いっぱいに広がる香ばしいパンの香り。
ショーケースに並ぶパンやキッシュ、焼き菓子はどれもおいしそうで目移りしてしまいます!
お持ち帰りだけでなく、店内でのイートインもおすすめです。
ランチにはこだわりのパンが数種類セットになっており、自家製レーズンバターをつけていただきます!
ボリューム満点なうえに、セットのグラタンやラザニアも絶品で大満足のランチタイムとなりました。
「長良川デパート」で岐阜の素敵なお土産探し
岐阜のお土産を何にしようか迷ったら、おすすめなのが「長良川デパート」。
長良川の恵を受けてつくられた雑貨や食品が並びます。
こちらは、岐阜の銘菓鮎菓子をモチーフにしたペンケース。
ぽってりとした形と、手作りならではの味わい深い表情がたまりません……!
それぞれ作り手の想いや、地域の特色が現れたストーリーがあるので、気になるものはぜひ店員さんに話を聞いてみましょう。
素敵な旅の記念や、とっておきの贈り物がきっと見つかりますよ。
恋愛成就するかも?! 猿に「えん」結び祈願。
川原町散策の最後に見つけたのは、愛嬌ある猿の像。
ここは「庚申堂(こうしんどう)」といって、斎藤義龍が建立した伝燈護国寺の跡地とされています。
猿が「猿=えん=縁」を結ぶとして、縁結びスポットと言われているそう!
あ! この受け石、よく見るとハートのかたちをしています。
恋愛成就が期待できそうですね。
コンパクトなエリアに新旧の文化の魅力がぎゅっと詰まった川原町は、気軽な岐阜観光にぴったりのスポット。
浴衣や着物を着て散策するのも楽しそうですね!
みなさんもお気に入りの川原町散策コースを見つけてみてください。
十八楼 手湯
住所:岐阜県岐阜市湊町10番地
HP:http://www.18rou.com
長良川てしごと町家CASA
住所:岐阜県岐阜市湊町29
営業時間:11:00〜18:00
定休日:火・水曜
HP:https://www.teshigoto.casa/
ラスティコ4
住所:岐阜県岐阜市玉井町12
営業時間:8:30〜19:00
定休日:月曜
HP:https://www.teshigoto.casa/
長良川デパート
住所:岐阜県岐阜市湊町45
営業時間:10:00〜18:00
定休日:年末年始
HP:http://nagaragawadepart.net/